咽頭がん発覚! 不安の中で その4
検査結果が出るまでの2週間、ちょっと辛かった。
気持ちが揺れるのです。
あるときは、「何とかなるよ、たぶん大したことない。」と自分を慰め、
あるときは最悪のことを想定して、覚悟を決める気持ち。気分が落ち込む。
それでも、癌ではすぐには命をとられる病気じゃないから 時間はあるのよね……
と再度気を取り直し、
これからのことを限定された時間で、どう処理していったらいいのか…とか。
身の回りのこと、いろいろな「いつかやるよ」と思っていたことが、
とても差し迫った身近に感じられるのです。
なかなかこういう切羽詰まった環境にならないと、
人間って、
面倒なこと、未来のことだからと現実味が感じられないこと、あまり考えたくないことは、
後回しにしてしまうのですよね。
人間、死亡率100パーセントなのにね。
こんな風に じたばたしていた時期、
元医療関係者だった姉が、
咽頭がんや食道がんの入院患者さんのことを実際見てきただけに、
その大変さを知っていて、想像してしまうから
私以上に心配して、すごいストレスになってしまったようでした。
何も知らない能天気な私以上に。
妹は、私が一人暮らしでたぶん精神的に辛いだろうからと
自分の休暇を返上して、1時間半以上かけて、しばしば我が家に来てくれて、
私の愚痴やら、とりとめのない話を聞いてくれたり。不安な時間を一緒に過ごしてくれました。
でも、妹はとても向学心があるタイプなので、たぶん私には不安になるからと何も言わないけれど、いろいろと調べてくれているよ と息子が言っていて、
ああ、そうかもしれない
とはっとしました。
近くに住む息子もちょくちょく来てくれました。
こんな時、身内のあたたかさ、ありがたさを感じます。
みんな心から心配してくれているんだなぁ。
そんな気持ちに支えられていました。
あと数日で結果を聞きに行くことになった日のこと
妹からどうしても知らせたいことがあるから…と電話がありました。