認知症の親との付き合い方(1)

f:id:kuromitumonaka:20211010100555j:plain


絶対にボケたくない!!

としみじみと語っていた父。

医者だったので、

たくさんの歳ををとった患者さんの姿を目の当たりにして感じた切実な思いだったのでしょう。

 

ボケない方法

栄養、運動、生活習慣 頭を使うこと……

いろいろな情報が流れています。

 

両親が認知症だったので、

私自身も危機感を持って、気をつけたいと思います。

思いますが……。

本人の強い希望、意思だけでは、たぶん無理でしょう。

心がけることは大切だと思います。できれば避けたいから。

 

どうしたら、認知症にならずに済むのか。

ついつい、このような情報には目が行きますよね。

読んでみると、ほとんど、成人病にならないための生活習慣に一致していて、

たしかにそれ自体は正しいと思う。

健康的に生きるためにも。

 

だけど、人生にはいろいろな辛いことがある。

すごくショックなことも、親しい人との別れもある。

そんな時に忍び寄ってくるような気がします。

父の時も、母の時も

あれがきっかけだったのかなぁ。

思い当たる節がある。

(まぁ、それより以前から、少しづつ、物忘れや記憶力の低下は確実にあったでしょうけれど。)

 

私にも、これからいろいろなことが起こると思う。

若い頃は精神力が強いというのか、恐さ知らず、跳ね返して、前に進む力があるけれど、

今は、そんな精神に体力がない。

いろいろなことを知り過ぎた分、大なり小なり、たくさんのトラウマを抱えて

もろくなっているのです。

考えても仕方ないのに、余計なことまで心配して過敏に反応する。

自分の精神なのに制御不能に陥るときも…。そんな自分の弱さも知っている。

 

父母を見ていると、ボケはじめた頃は、

自分で、少しづつおかしくなっていく自分がわかるらしく、

苦しんでいたように思う。

そんな自分に腹を立ててイライラしたり…。

 

その時は、まわりの家族も、

それが受け入れられなくて、

「しっかりしてよ!」 とか、「前にも言ったじゃない!!」

と責めてしまいがち。 

お互いに現状を受け入れられず苦しんでしまう。

 

現実に困ったことが次々と。

火をつけっぱなしにする、大切な郵便物をどこかに置きっぱなしにして行方不明…薬の管理、何度言っても覚えていない空しさ…等々。

たしかに、安全上放置できないレベルまできたら、

お互いのためにも

施設を考えることも、解決法だと思います。