咽頭がん発覚!  振り返ってみれば その2

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庭に咲いた花

 

胃がんのために胃を3分の2、幽門切除して、もう19年が過ぎました。

初めの頃は、再発するかもしれない恐怖がありましたが、それでも無事に19年間、繰り返す腸閉塞の入院を経て、仕事も辞め、腸閉塞で手術もしたけれど、

再発など、癌にはならず、本当に運良く乗り越えられてきたのに…。

 

でも、考えてみたら、

体調がいい日なんて1日もなかった。

ダンピングや、食後の腹痛、1日に何回もの下痢などで、

旅行も友達との食事もほぼ諦めました。

食事を伴う会があるときにはなるべくお断りしたり、

行ったとしてもすごく不安で、

美味しい会食も、なかなか楽しめる気分ではありません。

私の体調を理解しているわずかの友人や、家族、身内を除いて。

 

家では、食後、ちょっと食べ過ぎたりすると、

胃とか背中が痛くて、とても立っていられず横になることも多かった。

痛みが引くのをひたすら待つという状態…。

 

 

だから、昨年あたりから、

こんなに長い間、体に無理を強いてきたのだから、

絶対、年齢が進んで、免疫力や体力が落ちたら、

ただでは済まないかもしれないとうすうすは予感していたのです。

 

 

昨年、糖尿が出てからは、いよいよジワリと「来たかな?」と。

ちょっと危機感を感じました。

それからは、今さらですが、ちょっと本気になって腸活を始めたり

本気で食事や生活に気をつけるようになりました。

ひとり暮らしになると食事のコントロールもしやすいし。

自分のためだけに使える時間がたっぷりあります。

 

そうしたら、長年のひどい慢性的な下痢が良くなりつつあり、

運動もしっかりすることで、

腸内環境が改善してきたかなと期待していたところでした。

こんなことなら、もっと早く気がつけばよかったな。

 

子供たちもみなそれぞれ、よい伴侶を得、家庭をもって、

ようやく肩の荷が下り、精神的なストレスもなく、

これからは、自由に自分の楽しみに時間と心が向けられると思っていた矢先でした。

 

 

でも考えてみると19年も無事に過ごしてこられただけでも、

とてもラッキーなことで、

運命に守られてきたのかも知れません。

夫を見送り、両親を見送り、

子供たちの独立まで見届けてこられたのです。

とりあえず、私に課せられた人生のミッションはほぼ完了!?

 

で、

ここにきて、そろそろ、60歳も過ぎたのだから、

健康診断で

糖尿病の心配をするようになったあたりから、

今回の病気の そんな前触れ、兆しが見えていたのかも知れません。

 

「もう終わったでしょ?お前の役割は…」

これまで体調不良の中で、よく頑張ってきたね。

そうあの世にいる夫にいわれたような気もします。